私の世界の敵

基本的に他人が嫌いだ。

たとえば電車。混雑する最寄りの線では、いつでも満員、人を物のように掻き分ける老害が多い。

たとえば家族。唯一の理解者だと信じていた子どもの頃。その幻想をぶち壊して今も直していない両親。

どいつもこいつも大嫌いだ、早く私の目の前から消えてくれ。

 

ただ、気を許せる友人はいる。

一緒にいると落ち着いて、楽しくて、ずっとずっといたくなる。

そんな友人に害なす存在が死ぬほど嫌いだ。

手ずから殴りにいきたい。

許されるなら殺してしまいたい。

許されないから犯罪者にはなっていないが。

 

人生はままならない。

共にいたくもない人間と暮らす時間の方が長いなんて。

どうか、私の大切な友人たちに平穏を。

他の奴らはどうでもいい。

神も仏も不平等なのだから、それくらいのわがまま、許してほしい。