ぼくたちがつながるために

さらざんまいが佳境だ。

最新話を見て熱いままに書く。

 

人は簡単に死ぬ。

仕方ないことだ。

どんな善人でも、車に轢かれて死ぬ。

どんな悪人でも、ナイフに貫かれて死ぬ。

そんな中でつながりたい。

たまたま時代が合った誰かと、たまたま土地が近かった誰かと、たまたまネット上で出会った誰かと。

自分じゃない、自分の思う通りに動かない他人と、つながりたい。

 

それは無二の相棒かもしれない。

それは血の繋がった兄弟かもしれない。

それはサッカーのゴールデンコンビかもしれない。

私の場合は、守ってあげたい親友以上の人。

 

今回のさらざんまいは断絶の物語だった。

つながっていたと知らずに、相棒が愛を告げて去ってしまった。

欲望と愛は表裏一体。

愛は、求める心だとアンデルセンは言う。

つまりそれは、つながりたいと手を伸ばすことに相違ない。

その手が、空を切った。

これほどの悲しみがあるだろうか。

 

先に断絶を知った悠は、誓の亡霊の導くままに絶望に身を委ねた。

まだつながっているゴールデンコンビは、愛を失った絶望に勝てるのだろうか。

 

日々、蝕まれていくつながり。

私と彼女のつながりは、どうか、なくなりませんように。