ユガ・クシェートラ 輪廻する穴だらけの世界
FGO2部4章を数日前にクリアした。
これからネタバレ込の感想を記す。
舞台はインド、創世神話が途絶えて久しい異聞帯。
そこには唯一の神がいた。あらゆる神性を取り込んで唯一神となったアルジュナが。
日々はユガという周期で流転し、段々荒廃していく世界はユガの流転で元通りになる。
但し、アルジュナが「不要」と断じた存在はそこにいられない。
汎人類史のマスターたちは、ユガの流転に抗いながら、神たるアルジュナの存在を地に落とそうと奔走する。
山に籠っていたはぐれサーヴァント、追われる立場になったクリプター・スカンジナビア・ペペロンチーノ、反乱の民を指導していたはぐれサーヴァント。
カルデアからの仲間と、彼らと共にインド異聞帯を駆け抜ける。
私が大きく動揺したのは3点。
ひとつひとつ燃えポイントを語っていきたい。
まずガネーシャ。
なんと、CCCでお馴染みニートマスター、ジナコ=カリギリを主人格とした疑似サーヴァントである。
しかも、ジナコはサーヴァントだったカルナのことを覚えている。
カルナはカルデアでの召喚なので、覚えていない。
……ここで既にすれ違いの美学が成り立っているのだが、カルナは途中で戦線を離脱してしまう。
その後もジナコは汎人類史側で戦ってくれる。しかも、精神が摩耗するかもしれないと言われる難行まで買って出てくれる。
案の定ジナコの精神は焼ききれてしまうのだが。
――ひかりが。
マスターと、復活したカルナが待っているのである。
ああああああああ。
無理。しんどい。
帰ってきたときにカルナがジナコを「ジナコ」と口走る(無意識)のもしんどい。
CCCで見た理想の主従再び。
この時点で私はジナコを引いてカルナと並べようと決めた。
即来た。もうすぐレベルマである。
次に、敵将について。
神将と呼ばれる4人には、それぞれのドラマがあった。
私はその中の2人を紹介したい。
敵将ウィリアム・テル。
他が神話の人物なのに対し、限りなく「人間」側の英霊である。
また、高橋慶一郎鯖なのも個人的に評価が高い。
彼は、息子の命のために、息子の頭上の林檎を射抜いたことで有名だが。
……その逸話が、「不要」とされ、彼の記憶から抜け落ちていた。
しかし、身体は覚えている。
子どもに弓を向けると身体が固まったのだ。
彼は瀕死になり、アルジュナの支配下から抜けるや否や、アルジュナに弓を向ける。
彼を彼たらしめる記憶は不要ではないのだと。
血塗れでニヒルに笑う姿が、イケおじ!
星三でよかったよ!
敵将アシュヴァッターマン。
彼は元々クリプターのサーヴァントだったが、アルジュナにマスター権を奪われる。
彼は殺しても殺しても蘇ってくる。それは……アルジュナに課せられた、不死の呪いのためだった。
神話の時代敵同士だったアルジュナとアシュヴァッターマン。アシュヴァッターマンは当時卑怯とされる夜襲を行ったためクリシュナに呪いを受けた。
苦しい、痛い、死にたい、でも死ねない。
代わりに怒る。抵抗できない己を怒り、怒りが起源の己を忘れないようにしていた。
不死の身体と呪いって、個人的に凄く燃えるテーマなんですよ。
まだPU来てないから、次のPUで必ず手に入れようと誓った。
以上、4章の感想でした。
今後のFGOにも期待できる、楽しい旅だった。